元の時代に使われていた貴重な材料を使い、
九匹の獅子を描いた「獅子文蓋碗」です。
材料の土は、元の時代に使われていたもの。
鉄分が多く含まれているので、
釉薬のかかっていないところは、焼き上がった時に赤茶色くなっています。
研磨すると白い地肌になるので、少し残して磨いています。
(2枚目の写真をご参照下さい)
手に取ると、他の素材のものより、ずっしりと重みがあります。
全面に特級絵師によるユーモラスな獅子が描かれています。
「九」は極陽数とも言われ、富裕と多数の象徴とされています。
「獅子」は勇猛、威厳の象徴であり、
玉と戯れる獅子には、物事が順調に進む願いが込められています。
獅子の周りには、吉祥文の瑞雲が描かれて、
とても縁起の良い蓋碗です。
上の写真では、奇古堂の杉林渓烏龍茶を煎れています。
小雅の蓋碗は、烏龍茶も茶葉を入れたままで何煎も美味しく飲むことが出来ます。
ぜひ、お試し下さいね。