中国緑茶の茶葉の種類をいくつかご紹介します。
中国本土では、緑茶がお茶の生産量の7割を占めているといわれています。
各地に銘茶があります。
中国緑茶はお茶の作られているところではどこでも作られていますので、
本当に種類も多いのですが、日本では緑茶といえば日本茶というイメージからあまり知られていません。
迎茶でも、緑茶は龍井茶以外は景徳鎮の緑茶をご紹介しているくらいで
あまり種類を置いていませんが、中国では烏龍茶よりも緑茶が主流で、
景徳鎮の茶器も緑茶が美味しく入れられるように作られているのです。
中国で一番有名な緑茶は、龍井茶(ロンジンチャ)です。
浙江省杭州市で作られているお茶です。
昔から銘茶として有名で、
特に西湖付近のいくつかの産地の名前のついたお茶は
最高級の緑茶として高値で販売されています。
緑茶の場合、名前に「明前」という言葉が含まれるものがあるのですが、
これは清明節(4月5日ごろ)前に摘まれたお茶という意味で、
高級緑茶の代名詞です。
龍井茶は今では浙江省全土で作られていますので、
迎茶では浙江龍井茶としてメニューに載せています。
豆を炒ったようなこうばしい香りと爽やかな甘みのある味わいが特徴の緑茶です。
中国緑茶はいろいろな茶葉の形状がありますが、
その中でも龍井茶は独特な扁平な形をしています。
面白い形のお茶といえば、
龍井茶と並んで有名な碧螺春(へきらしゅん/ピロチュン)があります。
とても細かい芽の部分のみのお茶で、見た目は毛糸のくずのようです。
しっかりとした味わいの中に、柑橘類を思わせる爽やかさのあるお茶で
中国では人気の高級茶ですが、初めて見た人は驚くようです。
茶葉が白毫に覆われているためです。
カビが生えていると思って捨ててしまったというお客様もいらっしゃいました。
日本茶は製作過程でもみこむので、
茶葉についている産毛(白毫)を残さないですが、
中国茶では白毫が高級茶の証拠でもあるのです。
産毛が生えているのは新芽の部分ですから
当然生産量も少なく、貴重で高価なお茶なのです。
紅茶のシルバーチップやゴールデンチップも珍重されていますね。